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京葉天然ガス協議会
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千葉県の水溶性天然ガス

千葉県の水溶性天然ガス概要

 千葉県の天然ガスは、純国産の天然ガスの中でも全国第3位の生産量を誇っています。
 

 また、千葉県の天然ガスは水溶性天然ガスと呼ばれ、かん水という太古の海水に溶け込んでいて、このかん水には通常の海水の約2,000倍という高濃度のヨウ素が含まれており、日本はチリに次ぐ世界第2位の主要産地であり、国内においては千葉県で生産されるヨウ素が国内生産量の約80%を占めています。
 

 千葉県で産出される天然ガスとヨウ素は、貴重な国産天然資源として様々な分野で利用され、重要な役割を果たしています。


水溶性天然ガス

 千葉県の天然ガスは、かん水に溶解して地中に埋蔵されています。主成分は地中に埋もれた有機物が、微生物によって分解されて生まれたメタンガスです。
 

 この有機物の起源は、地質学的には第四紀と呼ばれる時代(氷河期が始まり、人類が出現した頃)に砂や泥と一緒に海底に堆積した動植物と推定されています。この有機物が分解されて天然ガスとなり、長い年月をかけて地層中のかん水に溶けて溜まり、濃度を増していったものと考えられています。

 

 このようにして誕生した水溶性天然ガス田は、千葉県を中心とする南関東一帯に広がり、可採埋蔵量は国がまとめた資料によれば3,685億㎥といわれています。
 

 この水溶性天然ガスは、九十九里地域を中心とした多数のガス井戸から年間約4.6億㎥(平成20年)が生産されており、可採埋蔵量を現在の生産量で換算すると800年分に相当します。
 

 エネルギーの80%、特に石油については99%以上を海外に依存している日本にとって、本当に貴重な国産エネルギーといえます。

 

 千葉県産の天然ガスは、ガス井戸から地上に産出された状態では一酸化炭素や不純物をほとんど含まないメタン99%の環境に優しいエネルギーです。発熱量も1㎥当たり約39MJ(約9,400kcal/㎥)あり、経済性と安全性に優れています。
 
 このため、天然ガスのほとんどは、干葉県内で使用される都市ガスに利用されています。

 

 現在、千葉県内における都市ガスの使用量は、年間約

30億㎥(39MJ/㎥換算)で、家庭用はもちろん、学校、病院、オフィスビル、工場等において冷暖房や給湯、更には発電まで行うガスコージェネレーションシステムなどの燃料として広く使用され、利用方法が拡大しています。

 

 このような旺盛な需要に対し、天然ガスを安全かつ安定して供給できるよう総延長約600km、直線距離にして千葉市から兵庫県姫路市までの距離に匹敵する長さのパイプラインが千葉県内に張りめぐらされています。

 

 

ヨウ素(ヨード)

 ヨウ素は地球上で海水、海草、かん水、鉱物(硝石)などに含まれていますが、経済的に採取できる地域は極めて限られています。
 

 千葉県は、明治30年代より海草からヨウ素を生産する中心地でした。昭和9年、夷隅郡大多喜町でかん水からのヨウ素の生産が開始され、九十九里地帯に広がり現在に至っています。

 

 世界のヨウ素生産量は年間約27,000tで、そのほとんどを日本とチリが占め、日本は全体の約35%に当たる9,450tを生産しています。そのうち千葉県における生産量は7,630tで日本全国の約80%を占めています。千葉県における可採埋蔵量が約400万tと推定されることから、現在の生産量で換算すると500年分に相当します。
 

 千葉県で生産されるヨウ素の大半は欧米をはじめとして世界各地に輸出されており、今後も安定した供給を期待されています。

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 ヨウ素は、うがい薬や消毒薬のほかレントゲン造影剤など医療分野での利用が良く知られていますが、その他にも農薬や液晶テレビの偏光フィルムの素材といった身近な分野から、合成樹脂の熱安定剤や合成化学の触媒などの分野でもヨウ素の特性を生かして活用されています。更に、近年は太陽電池、レーザー光線などハイテク産業での利用研究が進んでいます。
 
 

 このような新規需要の開拓を促進するため、平成10年に産・学・官が共同して「ヨウ素学会」(平成19年に「ヨウ素利用研究会」を改称)を設立し、毎年、世界の研究者を招待し千葉大学を会場としてシンポジウムが開催されています。

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