わが国の天然ガス鉱業

 エネルギーの大消費国であるわが国は、エネルギー資源のほとんどを海外からの輸入に依存しており、天然ガスについても、国内の多くの需要を賄うため、マレーシア、オーストラリア、カタール、インドネシア等から、LNG(液化天然ガス)として輸入しています。一方、国内では、新潟県、千葉県、北海道などで天然ガス生産を行っており、年間約25億立方メートルの天然ガスを生産しております。これは、LNGを含めたわが国天然ガス供給量の約2.3%に相当しています。生産地域が限定されており、パイプラインで供給できる地域も限定されますが、新潟県、千葉県等の生産地域、あるいはパイプラインの沿線地域においては、天然ガス供給における国産ガスの割合は非常に高くなっています。

 また、水溶性天然ガスを含む地下水(かん水)にはヨウ素が含まれており、その生産量は世界の3割以上を占め、わが国はチリに次いで世界第2位のヨウ素産出国です。約8-9割が千葉県、約1割が新潟県、数%が宮崎県で生産されており、資源の乏しいわが国が世界に向けて輸出できる大変貴重な国産資源です。

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